■チェバと円定理(その13)

【1】ビークロフトの定理

 「4つの円が互いに接している場合,それら4つの円と接点を共有する互いに接する別の4つの円が存在する.」

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【2】5円定理

 「あるひとつの円周C上に中心をもつ5つの円を5円のそれぞれが隣の円とC上に交点をもつようにして描く.5つの円は同じ大きさである必要はない.このとき,もう一つの交点を結ぶと星形五角形となり,その頂点は5つの円周上にある.」

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【3】7円定理

 まず,ひとつの円を描きその周りに6個の円を並べる.それら6つの円はどんな大きさでもよい(直線でもよい)が両隣の円および最初の円に接するようにする.

 このように6個の連結した円の鎖がひとつの円に外接しているとき,6つの円が最初の円に接している接点のうち,相対する点同士を結ぶ3本の直線は1点で交わる.

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【4】ジョンソンの定理

 同じ大きさの3つの円が共通する1点を通過する場合,他の3つの交差点は同じ大きさの別の円上にある.

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【5】ミゲルの定理

[1]まずひとつの円を考えて,そのうえに4点A,B,C,Dをとる.次にA,Bを通る円,B,Cを通る円,C,Dを通る円、D,Aを描く.このとき,これらの4円の交点P,Q,R,Sはひとつの円上にある.

[2]三角形ABCの辺上にA’,B’,C’をとる.このとき,A,B’,C’を通る円,A’,B,C’を通る円,A’,B’,Cを通る円は1点で交わる.

[3]3つの円を考え,それらの任意の2つは2点で交わるとする.このとき2つの円の共通弦3つは1点で交わる.

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