■方ベキの定理(その3)
ユークリッド原論・第3巻
円の内側の点Pを通り、互いに交わる2直線ABとCDを考える。
このとき、PA・PB=PC・PDが成り立つ。
これは円周角の定理を使うと簡単に証明できる。
円の外側の点Pを通り、円と交わる2直線ABとCDを考える。
このとき、PA・PB=PC・PDが成り立つ。
特に接線の場合はPA・PB=PC・PD=(PT)^2
===================================
円の中心をO,半径をrとすると,方ベキに値は
PA・PB=PC・PD=(PT)^2=(OP)^2-r^2
===================================
同心円でない2円C1,C2に関する方ベキの値が等しい点の軌跡は、2円C1,C2の中心を結ぶ直線に垂直な直線である。
特に2円が2点A,Bで交わるとき、この2点を通る直線となる。
===================================