■素数であるか? (その51)

1880年,ランドリーは(82才という高齢にもかかわらず)20桁の

  F6=2^64+1=274177×67280421310721

となることを示しました.

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 次のフェルマー数F7=2^128+1は39桁の数ですが,1975年にブリルハートとモリソンがコンピュータを使って,フェルマー数

  F7=59649589127497217×5704689200685129054721,

を発見しましたから,まさにランドリーは素因数分解の達人(根気と労力,忍耐と勇気)ということになります.

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 それに対して,1909年,モアヘッドとウェスタンはFnが3^(Fn-1)/2+1を割り切るとき(そしてそのときに限り)フェルマー素数となること用いて,F7,F8が合成数であることを示しました.

  F7=(116503103764643・2^9+1)(111419710950881142685・2^8+1)

  F8=(604944514277・2^11+1)(k・2^11+1)

  kは59桁の数

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いまのところ,フェルマー数

  Fn=2^(2^n)+1

では,n=0,1,2,3,4の5個以外にフェルマー素数はみつかっていません.フェルマー数(2^(2^n)+1)に対してはメルセンヌ数におけるリュカテストと同じくらい能率的なペパンの素数判定法

  Fnが素数 ←→ 3^{(Fn-1)/2}=−1(modFn)

があり,コンピュータを使って6番目のフェルマー素数の探索が続けられているのですが,はたして本当に存在するのでしょうか.

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