■直観幾何学研究会2024(その53)
「良い配置」とは任意の次元の半径1の球面上の有限個の点集合Kで,f(x)が2次式以下の多項式のとき,積分がKの点上の値の平均値に等しい
∫(S)f(x)dσ=Σf(P)/#(K)
dσは∫(S)dσ=1と標準化した面積分
が成立する集合です.
P1+P2+・・・+Pv=0
を満たす正多面体以外の多面体を決定したかったので,この方面で面白い結果をいろいろ得ている元・九州大学の坂内英一教授の「球面上の代数的組合せ理論」シュプリンガー・フェアラーク東京を拝読しました.
以下,結果を紹介しますが,球S^dを最も近似できるものはは何か(多面体の決定)よりも「球面上の有限個の点で,ある次数以下の多項式についても積分が平均値で置き換えられるか」という球デザインの問題に力点がおかれていました.
正四面体 2デザイン
立方体 3デザイン
正八面体 3デザイン
正12面体 5デザイン
正20面体 5デザイン
正5胞体 2デザイン
正8胞体 3デザイン
正16胞体 3デザイン
正24胞体 5デザイン
正120胞体 11デザイン
正600胞体 11デザイン
正n+1胞体 2デザイン
正2n胞体 3デザイン
正2^n胞体 3デザイン
S^5のE6ルート系格子 5デザイン
S^6のE7ルート系格子 5デザイン
S^7のE8ルート系格子 7デザイン
S^23のリーチ格子 11デザイン
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