■ランダウの第2問題(その11)
(p,p+2)がともに素数のとき双子素数,(p,p+4)がともに素数のときいとこ素数という.
2013年の5月にニューハンプシャー大学の数学者ツァンが,差が7千万以下の異なる素数の組が無限個存在するという証明をして,数学者たちを驚かせた.実際この結果は名もない数学者による歴史的偉業として朝日新聞やNew York Timesで報じられた.
N=「7千万」をN=「2」に変更できれば双子素数予想の解決になるというわけであるが,画期的な報告はいってもまだまだ遠い・・・.とはいえ,ある一定の数だけ離れた素数のペアが存在するという報告はこれが初めてであった.
同年,メイナードは「7千万」を「600」まで下げた.さらにメイナードは「270」→「246」まで下げた.
2014年,差が246以下の素数の組は無数に存在することが証明されている.それ以降は進展が止まっているが,エリオット・ハルバーシュタム予想が正しければ12までで下げられるという.また,別のある予想が成り立てば,差が6以下の素数の組は無数に存在することが同じ方法で証明できることがわかっている.
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