■ランダウの第1問題(その15)
2より大きいすべての偶数は2つの素数の和である(ゴールドバッハ予想).
100=3+97
100=11+89
100=17+83
100=29+71
100=41+59
100=47+53
ゴールドバッハ予想は2つの異なる予想に分けられる.
[1]偶数ゴールドバッハ予想(強ゴールドバッハ予想)
2より大きいすべての偶数(4以上の偶数)は2つの素数の和である.
[2]奇数ゴールドバッハ予想(弱ゴールドバッハ予想)
5より大きいすべての奇数(7以上の奇数)は3つの奇素数(2以外の素数)の和である.
[1]から[2]が導き出せるが,[2]→[1]は成り立たない.偶数ゴールドバッハ予想に関して,陳景潤は1973年に,十分大きな偶数は2つの素数の和で表せるか,素数と半素数(2つの素数の積)の和で表せるかのいずれかであることを証明した.強弱どちらの予想もいまだ解決されていない.
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【1】シュニレルマンの定理(1930年)
1より大きいすべての整数は最大c個の素数の和であるような定数cが存在する.(この数はシュニレルマンの定数と呼ばれる)
奇数ゴールドバッハ予想はc=4,偶数ゴールドバッハ予想はc=3というわけである.
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【2】ラマーレの定理(1995年)
すべての偶数は最大6つの素数の和である.(c=7)
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【3】タオの定理(2012年):査読中
すべての奇数は最大5つの素数の和である.(c=6)
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