■ランダウの第3問題
1912年、ランダウは国際数学者会議で、素数に関する未解決問題について講演した。
[1]2より大きい偶数はすべて2つの素数の和として書けるか?(ゴールドバッハ予想)
[2]p+2が素数であるような素数pは無限の存在するか?(双子素数予想)
[3]連続する平方数の間に、必ず素数が存在するか?(ルジャンドル予想)
[4]N^2+1型素数は無限に存在するか?(ランダウの第4問題)
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1845年にフランスの数学者ベルトランは任意の数nと2nの間には少なくとも一つの素数pが存在する(n<p≦2n),同じことですが素数pの次の素数は2pより小さい(pk+1 <2pk )という予想を立てました.
n<p≦2nの間には常に1個の素数がある(1845年のベルトラン仮説を1850年,チェビシェフが証明した)ことを直接,素数定理から漸近表現を求めると
π(2x)−π(x)〜2x/ln(2x)−x/ln(x)
〜2x/(lnx+ln2)−x/lnx
〜(2xlnx−x(lnx+ln2))/lnx(lnx+ln2)
〜(xlnx−xln2))/(lnx)^2(1+ln2/lnx)
〜(x/lnx−xln2/(lnx)^2)(1−ln2/lnx)
〜x/lnx−2xln2/(lnx)^2
〜x/lnx
となる.この式の右辺はいくらでも大きくなるから、十分大きなxに対してベルトラン仮説が成り立つことになる。
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n<p≦2nの間には常に1個の素数があるという1845年のベルトラン仮説を1850年,チェビシェフが証明した.
n^3と(n+1)^3−1の間には常に素数が1個存在する(x>πならば少なくとも9個の素数があるという強い結果もある)
ルジャンドル予想は、素数が存在する範囲をさらに狭めて、ベルトラン仮説を改良しようとしたものである
ルジャンドル予想とは,n^2と(n+1)^2の間には少なくともひとつの素数が存在するだろうというものである.
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素数定理を用いた誤差評価では不十分であるため、この予想はいまだに解けたわけではないが,n^2と(n+1)^2の間にある素数の個数は
2(n=1),2(n=2),2(n=3),3(n=4),2(n=5),4(n=6),3(n=7),4(n=8),・・・
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