■平方数魔方陣(その3)
p=1 (modp)→半径√pの円上に8個の整数点が存在する
q=-1 (modp)→半径√qの円上に解は存在しない
===================================
n=2^αΠp^βΠq^γ→すべてのγが偶数のとき、半径√nの円上に整数点が存在する
→格子点の個数はΠ(β+1)
325=5^2・13
325=1^2+18^2=6^2+17^2=10^2+15^2=15^2+10^2=17^2+6^2=18^2+1^2
1105=4^2+33^2=12^2+31^2
=24^2+23^2=32^2+9^2
順序を考慮すれば8通り
===================================
【1】フィボナッチの等式
フィボナッチの等式としてよく知られている恒等式
(a^2+b^2)(c^2+d^2)=(ac−bd)^2+(ad+bc)^2
(a^2+b^2)(c^2+d^2)=(ac+bd)^2+(ad−bc)^2
が正しいことは簡単に確認できます.
このことは
[1]x^2+y^2型整数の積は,再びx^2+y^2型整数として表すことができること,また,
[2]この積は2通りの異なる方法で,2つの平方数の和として表すことができることを示しています.
たとえば,5と13はいずれも4n+1型素数で,2つの平方数の和として表されますから,
65=5・13
5=1^2+2^2,13=2^2+3^2
65=(1・2+2・3)^2+(1・3−2・2)^2=8^2+1^2
65=(1・2−2・3)^2+(1・3+2・2)^2=4^2+7^2
となります.
a=bまたはc=dのときは,積はたった1通りの方法で2つの平方数の和になります.
10=2・5
2=1^2+1^2,5=1^2+2^2
10=(1・1+1・2)^2+(1・2−1・1)^2=3^2+1^2
10=(1・1−1・2)^2+(1・2+1・1)^2=1^2+3^2
1105=5・13・17
は4n+1型素数のはじめの3素数の積です.このことから,1105は2つの平方数の和で4通りに表せることになるのです.
1105=(a^2+b^2)(c^2+d^2)(e^2+f^2)
17=1^2+4^2
1105=(8^2+1^2)(1^2+4^2)=4^2+33^2=12^2+31^2
1105=(4^2+7^2)(1^2+4^2)=24^2+23^2=32^2+9^2
===================================
8515=5・13・131
であるが、131は4n+1型素数ではない。さて、どうする?
8515=65・131
8515=65・(65・2+1)とすることはできるが・・・
===================================