■ウォリス積と・・・(その1)
【3】無限乗積
Σ1/n!=e
Σ(-1)^n+1/(2n-1)=π/4 (Σ(-1)^n+1/n=log2)
Σ1/n^2=π^2/6 (Σ1/n^4=π^4/90)
などはπやeが出現する無限級数である.それに対して,無限乗積にもπの現れるものがある.
Π(2n)^2/(2n-1)(2n+1)=π/2
Π(4n)^2/(4n-1)(4n+1)=π/4・√2
これらの例は
[参]クロースン「数学の謎」青土社
から拝借したが,収束は遅いものの
(Πp)^1/n=e
もびっくり仰天させられる式である.
無限級数Σanに対応する無限乗積がΠ(1+an)で,Π(1+an)はΣanが収束する場合に限り収束する.たとえば,
Π{1+(-1)^n+1/(2n-1)}=√2
Π{1-1/n^2}=1/2
Π{1-4/n^2}=1/6
Π{1+1/n^2}=sinh(π)/π≒3
Π{1+1/n^3}=cosh(π√3/2)/π≒2.428
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