■既約性判定基準(その53)
【3】16元ガロア体
(0,0,0,0)
(1,0,0,0)
(0,1,0,0)
(1,1,0,0)
(0,0,1,0)
・・・・・
(1,1,1,1)
は左が最下位ビットになるようにとられている0〜15までの2進数列で書かれている。
加算は2を法として桁上げがない加算として定義される
(1,1,0,0)+(1,1,1,1)=((0,0,1,1)
乗算は要素を多項式の対応させ、
(1,1,0,0)→x^0+x^1+0+0=1+x
(0,1,0,1)→0+x^1+0+x^3=x+x^3
与えられた既約多項式π(x)を法とする多項式の乗算として定義される。
たとえば、π(x)=1+x+x^4とすると
(1,1,0,1)→x^0+x^1+0+x^3=1+x+x^3
(1,0,0,1)→x^0+0+0+x^3=1+x^3
π(x)=1+x+x^4とすると
(1,1,0,1)・(1,0,0,1)=1+x+2x^3+x^4+x^6=1+x+x^4+x^6
x^4を1+xで置き換えると
1+x+x^4+x^6=1+x+1+x+x^2+(1+x)=2+2x+x^2+x^2=x^2+x^3=(0,0,1,1)
より、
(1,1,0,1)・(1,0,0,1)=(0,0,1,1)を得る。
既約多項式はπ(x)=1+x+x^4のほかに
π(x)=1+x^3+x^4
π(x)=1+x+x^2+x^3+x^4
が存在する
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