■既約性判定基準(その14)
【2】一般化
x=ai (modmi),(mi,mj)=1
に対して、M=Πmi、Mi=M/miと定義する。
このとき、NiMi=1 (modmi)となる解Niが存在して、
x=ΣaiNiMi (modM)
となる。
例:a1=3,a2=5→M=15,M1=5,M2=3
5N1=1 mod3→N1=2
3N2=1 mod5→N2=1
x=10a1+6a2 (mod15)
このとき、a1=2,a2=4ならばx=44=14 (mod15)
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【3】2次合同式への応用
x^2=b (modm=p^aq^br^c・・・)
は連立合同式
x^2=b (modp^a)
x^2=b (modq^b)
x^2=b (modr^c)
・・・・・・・・・・・・・・・
に帰着される。
例:x^2=9 (mod28)
は
x^2=9 (mod4)
x^2=9 (mod7)
したがって
x=3 (mod4)
x=3 (mod7)
x=-3=1 (mod4)
x=-3=4 (mod7)
の組み合わせを用いて、28を法とする4つの合同でない解を構成することができる。
M1=7,M2=4を用いると
7N1=1 mod4→N1=3
4N2=1 mod7→N2=2
これより,
x=21a1+8a2 (mod28)で
x=21・3+8・3=3 (mod28)
x=21・3+8・4=11 (mod28)
x=21・1+8・3=17=-11 (mod28)
x=21・1+8・4=25=-3 (mod28)
のように対で現れる
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