■素数と無限級数(その68)
任意に与えられたT>1に対して,σをσ<1+exp(−2T)にとれば,
Σ(1/p^σ)>1/2・log1/(σ−1) (0<σ≦2)
より,Σ(1/p^σ)>T
σを固定しておけば十分大きなすべてのNに対して
Σ(1/p^σ)>3T/4
pnまでとpn+1からに分けると
Σ(1/p^σ)<−1/2・Σ(1/p^σ)+Σ(1/p^σ)
Σ(1/p^σ)<Σ(1/n^σ)<N^(1-σ)/(σ−1)
N^(1-σ)/(σ−1)<T/4となるように,たとえば,
logN>1/(σ−1)・log1/4(σ−1)ととる.
このとき
< Σ(1/p^σ)>−3T/8+T/4=−T/8
Tは任意の整数であったから,どんなに大きいt1>t,T>1を与えても,1/|ζ(s)|>Tとなるようなt>t1と1<σ≦2が存在する.
limsup1/|ζ(1+it)|=∞
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