■正多角形の作図と原始根(その78)
カギはその分け方のあった。ここでは原始根に関する周期性を調べてみたい.
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フェルマーの小定理とよばれるものは,
a^p=a (modp)
a^p-1=1 (modp)
すなわち,pを素数とするとaをどんな数にとっても余りが1になるというものである.
aをランダムに選んでいって,それでも余りが1になればpは素数の候補となるし,1以外の余りがひとつでも出ればpは合成数であることになる.
とくに
a^p=a (modp)
a^p-1=1 (modp)
の後者はz^n=1という円分方程式(円周等分方程式)との関係も取りざたされるところである.そこで,・・・
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nを奇素数とする,nで割り切れない任意の数aに対し,
a,a^2,a^3,・・・,a^n-1 (modn)
を作る.このとき,常に
a^n-1=1 (modn)
が成立するが,aのベキの次数がn−1に到達する以前に,小さな次数kに対して
a^k=1 (modn)
が成立することがある.
逆に,n−1で初めて
a^n-1=1 (modn)
が起こることもあり,そのような数aを法nに関する原始根とよぶ.すなわち,原始根の周期はn−1といえるのである.
例として,n=7,a=3の場合を調べてみると
3^1=3,3^2=2,3^3=6,3^4=4,3^5=5,3^6=1
→3は法7に関する原始根である.
積にαが残らないための唯一の方法が3^jのjが奇数番目と偶数番目に分けて
β=α+α^2+α^4
β~=α^3+α^5+α^6の組み合わせなのであるが、この分け方の背後にある数学的構造の根拠となるのが
「3は法7に関する原始根である」ことである。
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y=x+x^6と置くとき、x^7=1であるから、これを
y1=x+x^-1と書くことにする
すると
y1^2=x^2+2+x^-2
y1^3=x^3+3(x+x^-1)+x^-3=x^3+3+x^-3
円分方程式をx^3+x^2+x+1+x^-1+x^-2+x^-3=0書きかく表せば、
結局、y1^3+y1^2-2y1-1=0
y2=x^2+x^5
y3=x^3+x^4でも同様
あるいは
y1+y2+y3=-1
y1y2+y2y3+y3y1=-2
y1y2y3=1
も確認できるだろう
もとの6次方程式は(x^2-xy1+1)(x^2-xy2+1)(x^2-xy3+1)=0となる
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