■もうひとつのシュニーレルマンの定理(その1)
シュニーレルマンの名を冠する数学用語にシュニーレルマン密度がある.
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Z+=N+{0}の要素からなる単調増加数列
A={a0<a1<・・・<an<・・・}
B={b0<b1<・・・<bn<・・・}
を考える.ai+bjで表される数のうち,異なるものの全体を
C=A+B
と書くことにする.A=Bの場合は,C=2Aと書くことにする.
正の偶数全体を2N,素数全体をP,平方数全体をSで表すことにすれば,
[1]ゴールドバッハ予想
2N=P+P=2P
[2]ラグランジュの定理
N=4S
と表現されることになる.
加法的整数数論の基本的な課題は,与えられたAとBからCの性質を知ることであるが,A<Z+に対して,hA=Z+となる最小のhを位数という.
A<Z+に対して,n以下のもの個数をA(n)で表すとき,
d(A)=infA(n)/n
をシュニーレルマン密度という.
d(A+B)≧d(A)+d(B)−d(A)d(B)
たとえば
A={1,10,11,12,13,・・・},d(A)=1/9
B={0,1,9,10,11,・・・},d(B)=1/8
C=A+B={1,2,10,11,12,・・・},d(C)=2/9
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