■ソフィー・ジェルマン素数(その27)
aを底とするフェルマー・テスト,すなわち,gcd(a,n)=1となるある自然数aに対して,
a^n-1=1 (modn)
がすべてのaに対して成り立つとき,nをカーマイケル数という.
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【2】カーマイケル数
2^n-1=1 (modn)
を満たす合成数は341,561,645,・・・などあるが,561=3・11・17については
3^560=1 (mod561)
4^560=1 (mod561)
5^560=1 (mod561)
7^560=1 (mod561)
8^560=1 (mod561)
10^560=1 (mod561)
・・・・・・・・・・・・・・・
560^560=1 (mod561)
など3,11,17と互いに素なすべての底aについて,
a^560=1 (mod561)
が成り立つ.
このような合成数をカーマイケル数という.561は最小のカーマイケル数である.このほかにも
1105=5・13・17
2465=5・17・29
2821=7・13・31
15841=7・31・73
16046641=13・37・73・457
などもカーマイケル数である.
1994年,アルフォード,グランヴィル,ポメランスによって,カーマイケル数は無限個存在することが証明されている.
[参]河田直樹「整数と群・環・体」現代数学社
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