■クンマーの定理(その14)

リーマン・ゼータ関数の偶数における特殊値は

  ζ(2n)=2^(2n-1)π^2nBn/(2n)!

となる.ここでBnはn番目のベルヌーイ数を指していて,ベルヌーイ数の最初のいくつかを書くと,

  B1=1/6

  B2=1/30

  B3=1/42

  B4=1/30

  B5=5/66

  B6=691/2730

  B7=7/6

  B8=3617/510

である.

 

 ここで,Bn/nの分子を求めてみると

  n  Bn/nの分子

  1    1

  2    1

  3    1

  4    1

  5    1

  6   691

  7    1

となる.B5,B7のは1となったのに対して,B6の分子は691となり,6で割り切れないことに注目してほしい.

 

 これ以降,分子は急激に大きくなって

  n  Bn/nの分子

  8     3617

  9     43867

  10    174611

  11     77683

  12   236364091

したがって,691だけが残された形になる.

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