■ロンパリ(その27)
経度・経線(meridian)はロンドン・グリニッジを0度と定められているが、かつて、パリ天文台を基準とした子午線も主張されていたという。
もともと1メートルはパリ子午線を基準としたものである。赤道と北極点の間のパリ子午線の弧長を1万キロメートル、したがってこの長さの1000万分の1が1メートルと定められた。
もしこれが採用されていれば、日本標準時(東経135度)は兵庫県明石市ではなく2度20分14秒ずれて愛知県岡崎市になっていたという。
1884年の国際会議でグリニッジが基準と決められたのちも、フランスでは1911年までパリ子午線を用い続けたというから悔しさが伝わってくる。現在、東経2度20分14秒(空想の補助線)上には天文学者アラゴを称揚して135個の円盤が埋められているという。
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