■π^π(その40)
シュタイナーの関数を
f(x)=x^1/x=exp(logx/x)=exp(g(x))
とかけば,
y’=(1−logx)x^(1/x-2)
1階微分y’=0となるのはx=eのときだけで,2階微分y”を求めればx=eは最大値を与えることがわかる.
y”=(−3+2logx)/x^3
(−3+2loge)/e^3<0
あるいは,数値計算によって
f(1)=1
f(2)=2^1/2>f(1)
f(3)=3^1/3>f(2)
f(4)=4^1/4=2^1/2=f(2)
より,
f(1)<f(2)<f(3)>f(4)
f(x)は2と4の間にあるxに対して最大になる.そしてx=eのとき最大値y=1.4446647861・・・(シュタイナー数)を与えることがわかる.
また,
g(x)=logx/x
について
loge/e>logπ/π
であるから,
e^π>π^e
実際,
e^π=23.14069・・・
π^e=22.45915・・・
となるが,
g(x)=logx/x
のグラフを描いてみればg(x)は幅のある最大値をもち,2つの式の値がほとんど同じくらいになることもわかるのである.
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【2】別証
x≧0について,e^x≧x^eが成り立つ. (等号はx=eのとき)
(証)y=x^ee^-x (x≧0)とする.
dy/dx=(ex^e-1−x^e)e^-x
d^2y/dx^2=(e(e−1)x^e-2−2ex^e-1=x^e)e^-x
よりx^ee^-x≦1. (x=eのときy=1)
なお,y=x^ee^-xのグラフはα=e+1,β=1のガンマ分布の確率密度関数(の定数倍)になる.
α=e+1,β=1
mean=e+1,variance=e,mode=e
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【3】(0.99)^99と1/(1.01)^101はどちらが大きいか?
e^π>π^eの場合よりも,両者はかなり接近した値をとるだろう.比較にはいろいろな解法が知られているが,
(1+1/n)^n → e
が増加数列であることを使ってみたい.
逆数をとると
(0.99)^-99=(1+1/99)^99
(1,01)^101=(1+1/100)^101>(1+1/100)^100
よって,
(0.99)^99>1/(1.01)^101
逆数の対数をとって
log(0.99)^-99=99log(1+1/99)
log(1,01)^101=101log(1+1/100)>100log(1+1/100)
として,関数f(x)=log(1+x)/xが減少関数であることを示してもよい.
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