■二重らせん構造
弦巻線(helix)とはらせん階段の手すりのような立体の線である。
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DNAはふたつの弦巻線状の糖とリン酸からなる高分子が4種類の塩基ではしご状に結びついた形をしている。
DNAの発見者はスイス人医師フリードリヒ・ミーシャー(1869)であるが、ワトソンとクリックはDNAの二重らせん構造を発見した(1953)。
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BCH (Boerdijk-Coxeter helix)は、正四面体がらせん状に連なるねじれた図形で、緩やかにカーブする3本の稜線をもつ注連縄状の規則正しい構造体である。生物学者にはエイリアンのDNAに見えるに違いない。
ワトソンとクリックが2重らせん構造を発見した経緯は現代科学史の山場の一つである。2回もノーベル化学賞を受賞して史上最高の科学者ともいわれたポーリングは二重らせんの論文が発表される少し前に、三重らせん構造を提唱していたという。(結局、空振りに終わったが・・・)
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