■膨張宇宙論(その5)
可視光線の波長は400nm-800nm
それより波長の短いものが紫外線、X線、ガンマ線
長いものが赤外線、電波である。
波長が異なると違うものが見えることをは利用して、宇宙観測を行っているのであるが、とはいっても信号は極めて微弱である。したがって、地上でなく宇宙空間で観測したり、大きなアンテナを使って信号を集めたりすることが必要になる。
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一昔前まで私は透過型電子顕微鏡をよく用いていた。電子顕微鏡試料を作る技術として超薄切片法があるが,標本切片の厚さは光の波長より薄いものを作製する。どうやって切片の厚さを測るかといえば、切片を水に浮かべるのである。
雨上がりの水たまりには油膜が浮いているのをご覧になったことがあるだろう。油膜の厚さによって赤く見えたり青く見えたりする現象は光の干渉と呼ばれる。その干渉色によりおよその厚さを知ることができるのである。
色 厚さ(nm)
灰 <60
銀 60〜90
金 90〜150
紫 150〜190
青 190〜240
緑 240〜280
黄 280〜320
電顕標本はエポン(エポキシ)樹枝の中に包埋されているし,切片は水上に浮かんでいるので,シャボン玉の場合とは干渉色が異なるが,超薄切片の干渉色と厚さの関係を利用して,適正な厚さの標本に仕上げる.普通の電顕観察には100nm,すなわち,シルバー・ゴールト程度の厚さのものが用いられる.
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