■ロンパリ(その19)
【1】パウル・シャッツ立体
6辺の辺長が
1,a,a,2a,2a,√5a (a=1/√3)
の四面体の鏡像体を辺長aの辺で3個ずつ交互に連結し環状に閉じたものは,3セットで辺長1の立方体に収まるという空間充填立体(1/18立方体)でもある特別な多面体の輪であり,パウル・シャッツ(Paul Schatz)により発見されたものであるという.
パウル・シャッツ環はパウル・シャッツ立体3対を使ったサメの顎のような動くおもちゃで,輪郭が正六角形となるとき中央には正三角形の穴があき,中央の穴が閉じたとき片面は正三角形の平面になる.
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【2】パウル・シャッツ立体の計量
パウル・シャッツ立体は2種類の直角三角形
(1,a,2a)2枚・・・・・内角30°と60°
(a,2a,√5a)2枚・・・内角27°と63°(=arctan2)
からなる四面体である(a=1/√3).
相対する1組の稜(辺長aの辺)は直交し,4頂点の座標は
A(0,0,0)
B(1,0,0)
C(0,a,0)
D(1,0,a)
と表せる.これをもとにして二面角を計算すると,
30°,75.5225°,90°
となる.
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