■時代を超えて(その6)
n次元正単体,正軸体,蝶立方体のk次元胞の数を表す公式は古くから知られており,Coxeter, Regular Polytopesにも表がついています.
[1]n次元正単体は(n+1)個の点からなる完全グラフとみなすことができ,k次元胞の数は(n+1,k+1)です.
[2]n次元正軸体については,母関数が
Σfkx^k={(1+2x)^n−1}/x
という形になります.すなわち,fk=2^(k+1)(n,k+1)です.
[3]n次元超立方体はこの双対で,母関数が
Σfkx^k=(2+x)^n
という形になります.すなわち,fk=2^(n-k)(n,k)です.
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正軸体の場合,
Σfkx^k={(1+2x)^n−1}/x
において,x=−1とおくと,
nC1・2^1−nC2・2^2+nC3・2^3−nC4・2^4+・・・+(-1)^n)nCn・2^0
すなわち,オイラー標数は,nが奇数のとき2,偶数のとき0になることが理解されます.
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