■クラスレート水和物の世界(その10)
コクセターは1つの泡に接する泡の数を
(23+√313)/3=13.56
と計算し,そのアイデアを日記に記しているそうである.
これは2次方程式
3x^2−46x+72=0
の解となっていることが見てとれるが,どのようにして導出されたものなのだろうか?
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【1】コクセターの論文
f=(23+√313)/3=13.56,p=5.1153
について調べているうちに,「最密充填と泡」に関するコクセターの論文:
Coxeter: Close packing and froth, Illinois Journal of Mathematics 2, 746-758 (1958)
にそのことが収載されていることがわかりました.
また,当該の論文のリプリントがFORMA誌のケルビン問題特集号
Coxeter: Close packing and froth, FORMA 11(3), 271-285 (1996)
に再録されていることがわかりました.
f=(23+√313)/3=13.564
は2次方程式
3x^2−46x+72=0
の解に帰着されることがわかりました.
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