■正五角形の近似(その2)

[1]半径が等しく,その中心が互いの円周上にある4円が重なり合った共通部分の両端を点A(−1,0),点B(1,0)とする.ABが正5角形の1辺の長さとなる.

[2]点Aを中心とする円を第1円,点Bを中心とする円を第2円とする.

[3]第1円と第3円の交点が正六角形の頂点となる.点C(−2,−√3)とする.

[4]点Cと第3円上の点(0,2−√3)を通る直線と第4円の交点を点Dとすると,点A,B,Dが正五角形の3頂点となる.

 点C(−2,−√3),点(0,2−√3)を結ぶ直線は

  y=x+2−√3

 x^2+(y−√3)^2=4に代入すると

  x^2+(1−√3)x+2(1−√3)^2−2=0

  x=(√3−1+√2(√3−1)=1.94205

となって,近似度が劣化する.

 実際に図を描くと以下のようになって,近似的な作図にも程遠いことがわかるだろう.

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