■トーラスの計量(その12)
【1】ペルセウスの円環曲線
円環曲線はギリシャ人によって知られていたのですが,この研究を最初にしたのはペルセウスです(ペルセウスの円環曲線).17世紀に再発見されました.2次の多項式f(x,y)=0すなわち楕円,放物線,双曲線が円錐を平面で切断したときの切り口として現れたように,カッシーニ曲線(4次の多項式)はトーラス(ドーナツ)の平面による切断面として現れることが知られています.4種類に移り変わるのですが,4種類とは凸卵形,つぶれた卵形(変曲点をもつ繭形),8の字型(レムニスケート),2つに分かれたペアの卵形です.
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【2】カッシーニ曲線
2定点(−a,0),(a,0)からの距離の和が一定となる点の軌跡は楕円,差が一定の点の軌跡は双曲線です.また,商が一定の点は円(アポロニウスの円)を描きます.それでは積が一定の点はどのよう軌跡を描くでしょうか.
(答)はカッシーニ曲線.
{(x+a)^2+y^2}{(x−a)^2+y^2}=c^2
(x^2+y^2)^2−2a^2(x^2−y^2)=c^2−a^4
r^4−2a^2r^2cos2θ+a^4=c^2
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{(x^2+y^2)^1/2−r1}^2+z^2=r0^2
をxy平面と垂直な平面y=cで切断すると
{(x^2+c^2)^1/2−r1}^2+z^2=r0^2
は4次曲線になる.
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