■数直線上の集合(その104)

【1】ヒンチンの定理

 次にanの幾何平均値を求めてみます.

 1935年,ヒンチンは一般の連分数

  [a0:a1,a2,a3,・・・,an,・・・]

の大多数についてあてはまる法則を発見しています.

 ヒンチンの定理とは,幾何平均(a1a2・・・an)^1/nの値がn→∞のとき,ある無限乗積から定まる定数

  (a1a2・・・an)^1/n→Π(1+1/k(k+2))^logk/log2=2.685452001・・・

に収束するというものです.κ=2.68545・・・はヒンチンの定数として知られています.

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【2】レヴィの定理

 実数xのn項までの連分数展開pn/qnとする.レヴィは,ほとんどすべての実数に対して,近似分数の分母が

  (qn)^1/n→exp(π^2/12log2)=3.27582292・・

になることを示しました.

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【3】まとめ

 ヒンチンの定理は,連分数の測度論,すなわち,その部分商がaになる確率は

  log2(1+1/a)−log2(1+1/(a+1))

=log2((a+1)^2/((a+1)^2−1))

からのアプローチです.

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