■数直線上の集合(その1)

[Q]ある部分位相空間(S)から出発して,補集合をとること(k),閉包をとること(c),内部をとること(i),の操作だけを施すと異なる集合が最大いくつ得られるか?

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【1】クラトウスキーの閉包・補集合定理

[1]kkS=S

[2]ccS=cS

 これから

[3]ckcS=ckckckcS

が成り立つ.

 また,

[4]iS=kckS

であるから,冒頭の問題は

[Q]ある部分位相空間(S)から出発して,補集合をとること(k),閉包をとること(c),の操作だけを施すと異なる集合が最大いくつ得られるか?

と同値である.したがって,集合Sから[1][2][3]を用いて作ることのできる集合を考えればよいことになる.

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[A]答えを先にいうと

  S,kS,ckS,kckS,ckckS,kckckS,

  ckckckS,kckckckS,cS,kcS,ckcS,

  kckcS,ckckcS,kckckcS

の高々14通り(Sを除くと13種類)である.

 cとkを交互に適用できる回数の最大値は7であることに注意.

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