■星形多面体のクリスマス飾り(その29)
ルネサンスの時代、透視図法の研究に関連するものとして、不思議なドーナツ型多面体「マゾッキオ」が描かれていました。マゾッキオは木製あるいは籐製の枠からなる頭飾りで、15世紀中ごろフィレンツェで非常に人気を博したそうです。複雑な形で、トゲのあるものはクリスマスのリース飾りのようにも見えます。透視図法家の興味を引く作図テーマとなりました。これも極めて短い期間の非常に限定された場所にあった、古典には見られない特異な幾何学形態です。
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