■星形多面体のクリスマス飾り(その5)

【5】隣接面延長型二十面体

 星形正多面体は正多面体の各面の「辺」を交差するまで延長させてできる星形面が交差する立体である.正十二面体の「面」を延長させても小星形小十二面体ができるが,正二十面体の隣接面を延長させたものは大星形十二面体とはまったく別の多面体になる.

 この広義の星形多面体は正二十面体の隣接面を交差するまで延長する方法で外三角錐を作るので,二面角は正二十面体の二面角と補角

  2arctan(1/φ^2)=41.8103°

をなす.また,外五角錐の高さは内五角錐の0.341641倍と計算される.

 次に述べる三方二十面体とは似て非なるものであることから,この多面体を(勝手に)宙型二十面体と呼ぶことにした.

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【6】三方二十面体

 三方二十面体は切頂十二面体(アルキメデス立体)の双対多面体(カタラン立体)である.外三角錐の底辺に対する二面角11.2114°と計算される.

 ところで,三方は結晶学の用語だそうで,角度にはこだわらない形の総称なのかもしれない.任意の三角錐,たとえば頂角36°ではなく底角36°の二等辺三角形(頂角108°)よりなる三角錐の場合,二面角は37.3774°と計算される.

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