■星形多面体のクリスマス飾り(その2)
【2】月型十二面体
花形,星形ときたからには雪形,月形なども考えられるところであるが,木工製作できるものでなければならない.そこで考えたのが正十二面体に五角錐12個を貼り付けて固定したものである.
星形八面体の場合と同様に,正十二面体の各辺,各面を交差するまで延長する方法で外五角錐を作るのであるが,外五角錐の高さは内五角錐の2.39364倍と計算される.この多面体には小星形十二面体という名前がついているのだが,勝手に月型十二面体と呼ぶことにした.
以下に中川宏さんによる組み木を掲げる.正十二面体の4等分体に3個の外五角錐を貼り合わせたパーツを4つ作り,組み合わせたものである.
なお,プラトン立体の複合多面体,たとえば,同じ大きさの正4面体2個による相貫体<ケプラーの8角星>はダビデの星の3次元版であり,正8面体を芯として,各面にこれと等しい辺をもつ正4面体をつなぎ合わせてできる立体であるが,24面すべてが正三角形よりなるものの,星形正多面体には通常加えられず,正多面体からも除外される.
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