■フラクタル次元(その22)
【2】ワイエルシュトラスの近似定理
任意の周期関数は三角級数近似できるというのがフーリエの定理であるのに対し,任意の関数は多項式で近似できるというのがワイエルシュトラスの近似定理である.
ここではランダウによる証明の概要を紹介する.はじめにξ=λx+μの形の変換を行って,区間[a,b]を区間[0,1]に変換しておく.ランダウ核
Dn(u)=(1−u^2)^n/2∫(1−u^2)^ndu
として,証明の目標は「閉区間a≦x≦bで連続な関数f(x)は多項式によって一様に近似することができる」=「任意のεに対し,常に|f(x)−P(x)|<εとなる多項式P(x)が存在する」を示すことにある.
証明は解析的で,かなり長くなるが
Pn(x)=∫f(u)Dn(x−u)du→f(x)
が示されQED.Pn(x)はxに関して2n次多項式になっている.
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