■形の学校・遷移する形(その1)
結晶の相転移モデル
氷結・溶解・蒸発・結露・昇華など,相転移(phase transition)とは,あるシステムが(特定のパラメータが変化することで)ひとつの状態から別の状態に突然変化することをいいます
たとえば、磁石では各分子がスピンをもっていて,外部から与えた方向に対して平行か、反平行かの2つの向きをもつことができる.2つの両極端の状態は連続的に変わるのではなく,ある臨界温度Tcを境にして,スピンのそろった状態(強磁性)からバラバラになった状態(反強磁性)に突然に移り変わるのである.これが磁性現象における相転移である.
超伝導化や磁化(臨界温度・キュリー点)の過程でも起こりますが,平行多面体による相転移モデルは結晶の相転移のひとつのモデルとなります.
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