■形の学校・平面らせん(その5)
フェルマーらせんr^2=aθの幅は中心から離れるほど小さくなる.フェルマーらせんは形式的には放物線y^2=axと似ていることから放物らせんとも呼ばれる.
フェルマーらせん上の円配置についてみてみよう
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ヒマワリのらせん
植物構造に現れるフィボナッチ数は、パイナップルやマツカサ、ヒマワリなどいろいろなところで見られる。通常,ヒマワリの花芯では左巻き21重、右巻き33重、左巻き55重らせんなど時計回りと反時計回り2方向の互いに交わる多重らせんが現れる。これがFibonacciらせんと呼ばれる所以である。多数の対数らせんが最も稠密に絡み合って魅惑的なパターンの花芯となるのである.
黄金角とは360°を1:φに内分した角度(137.5°,222.5°)をさす。動径方向の分布則としてフェルマーらせんを仮定する。フェルマーらせんと黄金角が結びつくと、一様な点分布が形成される。逆に一様分布になるためにはフェルマーらせんに限ることが知られている
コクセターによれば、フィボナッチパターンが現れるのは黄金角のときである 。植物の構造に、なぜこの特別な角度が現れるのかという謎を解くカギはフェルマーらせんにあったのである。フェルマーらせんでは最も効率の良い配置が得られるのである
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