■正四面体の環(その56)

 これまで,正四面体48個(1単位6個)の偽環に引き続き,中川宏さんによる正四面体40個(1単位8個)の偽環を計算したが,今回のコラムで取り上げるのは正四面体84個(1単位7個)の偽環である.・・・再び3の倍数となった

40=2^3・5

84=2^2・3・7

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 中川八十四環の場合,頂点数:87となるが,八十四環の座標を数値計算し,最初の3個の頂点と最後の3個(85−87)の頂点3個の座標を比較することにした.

  A(1/√2,0,−1)

  D(1/√2,0,1)

  C(−1/√2,1,0)

  B(−1/√2,−1,0)

を初期値として,次の頂点座標を計算をするのであるが,この数値計算の欠点は,誤差が累積を避けられないことである.

 一方,利点は,ポリドロン模型では重力の影響でねじれ角が狂ってくるが,数値計算では無重力状態で計算できることである.

 辺の長さ2に対して,3点間の距離は

  1.17378,0.855878,1.10041

であった.x方向にわずかに隙間のできる偽環になることがわかった.

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