■8n+7≠□+□+□
まず,簡単な数値実験から始めることにしましょう.1から10までの整数をいくつかの平方数の和の形式で表現するというものです.
整数の平方
0,1,4,9,16,25,・・・
は非常にまばらにしか存在しませんが,2つの平方数の和の形で表される整数はより頻繁に現れます.1,2,4,5,8,9,10,・・・
1=1^2+0^2
2=1^2+1^2
4=2^2+0^2
5=2^2+1^2
8=2^2+2^2
9=3^2+0^2
10=3^2+1^2
ここで,3,6,7といった整数は,2つの平方の和では書けないことがわかります.しかし,3つの平方和となると幾分間隙を埋めてくれます.
3=1^2+1^2+1^2
6=2^2+1^2+1^2
それでも,なおすべての正の整数を得ることはできません.最後まで残った7に対しては3つの平方数の和で書けず,4つの平方数が必要となります.
7=2^2+1^2+1^2+1^2
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[1]ルジャンドルの定理(3平方和定理)
「8n+7の形の数は3個の平方数の和では表されない.」
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