■チュドノフスキーの定理と超越数(その39)
円積問題(円の正方形化問題)に関連して,
[1]ランベルトはtanxの連分数展開により,πが無理数であることを示した(1761年).
[2]後に,ルジャンドルはπ^2の無理数性を示した.
[3]リンデマンはπが超越数であることを証明した(1882年).
[4]eの超越性を示したのはエルミートである.数であることを証明した(1882年).
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ところで,2進数で表したlog2の値は,x0=0からスタートして,
xn+1=2xn+1/n (mod1)
という反復式で作っていくことができる.
整数部分が除かれて,小数部分がが残るが,この式を使って出てきた数字が0から1の間に一様分布すれば,2進数で表したlog2は正規であると証明することができる.
πについては
xn+1=16xn+(120n^2−89n+16)/(512n^4−1024n^3+712n^2−206n+21) (mod1)
が0から1の間に一様分布すれば,πは2進数で正規ということになる.
eについてはこのような反復式は知られていない.
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