■ラマヌジャンのτとΔ(その62)
【2】楕円曲線とモジュラー形式
アイゼンシュタイン級数を用いると,ラマヌジャン関数は,
Δ(z)=(E4(z)^3-E6(z)^2)/1728=Στ(n)z^n
=z+τ(2)z^2+τ(3)z^3+・・・ (カスプ形式)
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実は任意のモジュラー形式はE4(z)とE6(z)の多項式である.
f(z)=F(E4(z),E6(z))
これは相当に驚くべき定理である.たとえば,重み0のモジュラー形式は
j(γ(z))=j(z)
すなわち,モジュラー群で不変な上半平面上の解析関数である.
j(z)=E4^3/Δ
として構成することができる.そのq展開は
j(z)=1/q+744+196884q+21493760q^2+・・・
で,1/qから始まる.その係数は,モンスター・ムーンシャインと関係していることは良く知られている.
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