■高次元の正多面体(その48)
【4】n(≧5)次元の正多胞体
n次元正多胞体の二胞角δは
{3,3,・・・,3}→cosδ=1/n (75.5°<δ<90°)
{3,3,・・・,4}→cosδ=−(n−2)/n (120°<δ<180°)
{4,3,・・・,3}→cosδ=0 (δ=90°)
である.
[1]{3,3,・・,3}を用いるならば,ひとつのn−3次元面にそれを3個集めることができる→{3,3,・・,3,3},(3,3,・・,3,4}
[2]{4,3,・・,3}を用いるならば,ひとつのn−3次元面にそれを3個集めることができる→{4,3,・・3,3}
n(≧5)次元正多胞体は最大でも3つしかないことが理解される.5次元以上のd次元の場合は,2d個の頂点と2d 個の辺をもつ双対立方体(三次元では正八面体),2d 個の頂点と2d個の辺をもつ立方体,d+1個の頂点とd+1個の辺をもつ正単体(三次元では正四面体)の3つですべての正多面体をつくしている.
3次元の場合はこれらの他に2つの正多面体<正十二面体と正二十面体>があり,4次元の場合は他に3つあるといったほうがわかりやすいと思われる.3次元の正多面体は5種類であり,4次元以上でも3種類しかないのに,4次元では6種類もあることは四次元の不思議ともいうべき事実であろう.
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