■高次元の正多面体(その32)

 反転公式は,双対多面体の面数公式に似てはいるもののものものではない.きちんと手順を踏んで,超立方体(正測体)の反転公式を求めてみよう.

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 立方体のm次元胞に含まれるk次元胞の数は2^(m-k)(m,k)です.双対を考えて,m<kのときは,k次元正軸体の含むm次元胞の数は

  2^(m+1)(k,m+1)

個になります.

 ここで,

      k     →  n−k−1

      m     →  n−m−1

と置き換えると,

[3]n次元立方体において,k次元胞に接する(それを含む)m次元胞(m>k)は,2項係数を使って,

  2^n-m(n−1−k,n−m)

です.

 nが小さい例で検してみると

[a]n=3,k=0,m=1→2^2(2,2)=4   (NG)

[b]n=3,k=0,m=2→2(2,1)=4   (NG)

[c]n=3,k=1,m=2→2(1,1)=2   (OK)

[d]k=n−2,m=n−1→2(1,1)=2   (OK)

 一体どうなっているのだろうか?

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