■18世紀における微積分(その24)
(その21)の問題
y=(1+1/x)^(x+1/2)>e=2.71828
において,yが増加関数であれば
2^3/2=2.82843
(2π)^1/2=2.50663
(2π)^1/2<e<(2・4)^1/2=2^3/2<y
であるから,問題としては
y=(1+1/n)^(n+1/2)>(2π)^1/2
でもよかったものと思われる.
しかし,x→∞のとき,y→eであるから,yは増加関数のはずがない.肝心のyが増加関数であることを数値計算で確認してみたい.ところが,・・・
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x y
1 2.82843
1.1 2.81399
1.2 2.80227
1.3 2.79262
1.4 2.78457
1.5 2.77778
1.6 2.77199
1.7 2.76702
1.8 2.76272
1.9 2.75897
2 2.75568
2.1 2.75277
2.2 2.7502
2.3 2.7479
2.4 2.74585
2.5 2.744
2.6 2.74233
2.7 2.74083
2.8 2.73946
2.9 2.73821
3 2.73707
増加関数どころか減少関数であった.どこかで不等号の向きを間違えたのであろう.
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