■学会にて(京大数理解析研,その132)

 立方体[0,1]^3の原点から最も遠い点は(1,1,1)である。

内部空間の直径は√3

表面空間の直径は√5

沿辺空間の直径は3

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立方体を2つ重ねた直方体(1x1x2)の場合

内部空間の直径は(0,0,0)-(1,1,2)で√6

沿辺空間の直径は4であるが

表面空間の直径は(1,1,2)に対するものではなく(3/4,3/4,2)が最も遠い点であるという。

直観に反するこの結果は、小谷(善行)のアリのパラドックスと呼ばれている

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クヌースの問題

[Q]直方体の表面上で最も遠い2点はどこか

[A](x,x,0)-(1-x,1-x,2)とすると

(1-2x)^2+3^2=(2-2x)^3+(2+2x)^2=8+8x^2

4x^2-4x+10=8+8x^2

2x^2+2x-1=0,x=(√3-1)/2

(8+8x^2)^1/2=3.0119422

底面の中心(1/2,1/2,0)-上面の中心(1/2,1/2,2)の距離は3であり、3.0119422よりわずかに短い。

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山岸義和先生(龍谷大学)はこの問題の四次元超立方体版を取り上げられた。

3次元立方体の表面から表面への写像

∂I3(a,b)→(1-(-3+3a+2b-2b^2)/(-3+2a),b)=(φb(a),b) (0<=b<=a<=1/2)

が何を指しているのか理解できず、

4次元超立方体の表面から表面への写像

∂I4(a,b,c)→(φc(a),φc(b),c) (0<=c<=b<=a<=1/2)

がつかめないまま、講演が終わってしまった・・・

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