■ポール・エルデス・離散数学の魅力(その94)
n個の元からなる集合から、以下の条件を満たすp個の組をいくつ作れるか?
どのq個の組もそれらのp個の組に1回しか現れない。
もし、配列は常に可能とは限らないが、可能ならば、答えはC(n,q)/C(p,q)である。
p=3,q=2の特別な場合は
n個の元からなる集合から、以下の条件を満たす3つ組をいくつ作れるか?
どのペアもそれらのp個の組に1回しか現れない。
この場合、n=6k+1,またはn=6k+3の形で表されなければならない。
n=7のとき、C(7,2)/C(3,2)=7 (本質的にひとつ)
n=9のとき、C(9,2)/C(3,2)=12 (本質的にひとつ)
n=13のとき、C(13,2)/C(3,2) (本質的にふたつ)
n=15のとき、C(15,2)/C(3,2) (本質的に80)
n=19,21,25,27,・・・のとき、C(n,2)/C(3,2) (本質的に何百万)
nが3で割れるとき、すなわち、n=6k+3のとき、分解可能である
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パラメータ(n,p,q)のスタイナー・システムを考える。
パラメータ(n,3,2)のスタイナー・システムはスタイナー・トリプルと呼ばれる。
スタイナー・トリプルが存在するのは6を法としてnが1または3に合同であるときに限られる。
カークマンは存在性に関するこの必要条件が十分条件でもあることを示した。
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