■ポール・エルデス・離散数学の魅力(その48)
【1】完全グラフの完全2部グラフ分解
完全グラフ(たとえばK5,次数4,辺数10)の辺集合をいくつかの完全2部グラフ(たとえばK3,3,辺数9)の辺集合に分解したい.たとえば,K6は5個の完全2部グラフに分解することができる.
K6=K3,2+K2,2+K1,1+K2,1+K2,1
一般にKnをn−1個の完全2部グラフに分解することは難しくない.それでは,もっとうまく分解することができるかというと,n−1個はbest possibleであって,これ以上少なくすることはできないのである.
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【2】2部グラフによる完全グラフの被覆
2部グラフの族が完全グラフがKnのすべての辺を覆うと仮定する。
このとき、これらの2部グラフの頂点を合わせると少なくともnlogn/log2個になる。
もっと正確にいうとn=2^k+l<2^(k+1)ならば、この最小値はnk+2lである。
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