■ヤング図形とフック長公式(その20)
n次方程式:
f(x)=x^n+a1x^(n-1)+・・・+an=Π(x−αi)=0
が与えられたとき,n変数基本対称式は
σ1=α1+・・・+αn
σ2=α1α2+・・・+αn-1αn
σ3=α1α2α3+・・・+αn-2αn-1αn
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
σn=α1α2α3・・・αn
で表される.
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【1】ニュートンの不等式とマクローリンの不等式
r次の基本対称式(の総和)σrについては,不等式
σr-1σr+1≦σr^2 (1<=r<n)
が成り立つことが知られている.
また,
Π(1+tαi)=1+σ1t+σ2t^2+・・・+σnt^n
=1+nC1c1t+nC2c2t^2+・・・+σnt^n
と表すと,
cr=σn/nCr
すなわち,r次の基本対称式の平均である.
crは
σr-1σr+1≦σr^2 (1<=r<n)
よりも強い,次のような不等式を満たす.
(1):cr-1cr+1≦cr^2 (1<=r<n) (ニュートンの不等式)
(2):c1≧c2^(1/2)≧c3^(1/3)≧・・・≧cn^(1/n) (マクローリンの不等式)
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