■ヤング図形とフック長公式(その18)
【7】おわりに
これらの対称多項式において無限個の変数の場合を考えたものが,シューア関数,ジャック関数,マクドナルド関数である.本稿ではこれらの共通点すなわち
(1)モノミアル多項式を用いて展開される対称多項式
かつ
(2)多変数の直交多項式
であるという数学的側面について説明してきたのだが,とはいっても天下り的であって,相違点や物理的背景についてはほとんど何も説明しなかった.
そのため,不満に感じておられる読者も多いかと思う.参考文献を追記しておきたいのだが,詳細については
[参]三町勝久「ダイソンからマクドナルドまで」群論の進化・第4章,朝倉書店
[参]白石潤一「量子可積分系入門」サイエンス社
を参照されたい.
===================================