■掛谷予想(その8)

【4】シェルピンスキーの三角形

 ます単純な三角形を描き,次にもとの三角形の半分の大きさの三角形を3つ作って,もとの三角形のそれぞれの隅におく(三角形を4つの合同な三角形に分割して中央の三角形を取り除く).これを無限回繰り返す.

 マス目の大きさを半分にした方眼紙で同じことを繰り返すと画素数は3倍になるから,そのフラクタル次元は

  2^d=3→d=log3/log2=1.585

となる.

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 その3次元版,ます単純な四面体を描き,次にもとの四面体の半分の大きさの四面体を4つ作って,もとの四面体のそれぞれの隅におく.これを無限回繰り返す.

 マス目の大きさを半分にした方眼紙で同じことを繰り返すと画素数は4倍になるから,そのフラクタル次元は

  2^d=4→d=log4/log2=2

となる.

細分が進むにつれて,体積はどんどん小さくなるが,表面積は際限なく増え続ける.表面積は無限大だが,包含する体積は0である.なお,トリチェリーのラッパは無限の表面積と有限の体積をもつ.

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