■原始根とガウス和(その35)

 このシリースではcos(2π/n),cos(π/n)など正n(2n)角形に関係する三角関数を扱っている.

 正n角形が作図可能であるのは

  n=2^m・異なるフェルマー素数の積

の場合に限られる.

 しかし,それが作図不可能な場合であっても,いくつかの組み合わせが作図可能になる場合がある.たとえば,

−cos(π/41)+cos(2π/41)+cos(4π/41)−cos(5π/41)+cos(8π/41)−cos(9π/41)+cos(10π/41)+cos(16π/41)+cos(18π/41)+cos(20π/41)=(√41−1)/4

阪本ひろむ氏がこの式が正しいことを確認してくれた.

 また,

[3]sin(2π/41)+sin(20π/41)+sin(32π/41)+sin(36π/41)+sin(49π/41)=1/4(A−B)^1/2

  A=41+3√41

  B=(410−2√41)^1/2

である.Mathematicaなどを使えばほかの未解決問題の計算もできるかもしれない.

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