■五芒星と掛谷の問題(その197)
【2】黄金比と白銀比
[Q]辺の比が1:xの長方形がある.この長方形を2等分してできた小さい長方形がもとの長方形と相似になるのは?
[A]1:x=2/x:1 → x=√2
[Q]長方形から正方形を切り取った後に残る長方形がもとの長方形と相似になるのは?
[A]1:x=x−1:1 → x=(1+√5)/2
√2とφ=(1+√5)/2は1辺と対角線の長さの比である特別な値であって,それぞれ白銀比,黄金比と呼ばれている.縦横比が白銀比,黄金比の長方形を考える.白銀長方形の長辺を2等分するように2つ折りにすると,一回り小さな白銀長方形が現れる.このことから白銀長方形は紙のサイズの規格になっている.一方,黄金長方形から正方形を取り除くと一回り小さな黄金長方形が現れてくる.黄金長方形も自己再現型図形としてよく知られている.
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この操作は無限に続けることができるが,このことは黄金比,白銀比がそれぞれ,無限級数
1+1/φ+1/φ^2+1/φ^3+1/φ^4+・・・=φ^2
1+1/2+1/2^2+1/2^3+1/2^4+・・・=2
無限連分数
φ=[1:1,1,1,1,・・・]
√2=[1:2,2,2,2,・・・]
で表されることと同義である.
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