■予想と未解決問題(その1)
【1】ゴールドバッハの予想
ゴールドバッハの第2予想:2n=p+p
「2より大きいどんな偶数も,2つの素数の和として表すことができる」(1742年)は今日でも解決していない.
ゴールドバッハの第1予想:2n+1=p+p+p
「5より大きいどんな奇数も,3つの素数の和として表すことができる」
は十分大きな奇数については成立することがヴィノグラドフにより示されている(1937年).しかし,その値が大きすぎて全素数について成り立つかどうかはわかっていない.なお,第1予想で3つ目の奇数を3にすることで第2予想となることに注意されたい.
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【2】ド・ポリニャックの予想
「1より大きいすべての奇数は2のベキと素数の和として表すことができる」は3から125までの奇数については成り立つが,127は反例となっている.
「nを任意の偶数とするとき,相続く2つの素数ので差がnとなる組は無数に存在する」(1849年)はn=2すなわち双子素数予想ですら今日に至るまで証明も反証もされていない.
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