■五芒星と掛谷の問題(その141)
1917年,掛谷宗一は「長さが1である線分を1回転させるのに必要な最小面積の図形は何か」という問題を提出しました.
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それでは,凸領域でなくてもよいとしたとき,解はどうなるのでしょうか? この問題は多くの予想を生み出しました.
たとえば,デルトイドでは長さが一定の線分をデルトイドに接しながらスムーズに1回転させることができます。
(答)直径3/4の円を固定しておいて,その円に直径1/4の円を内接させて転がしたときにできるデルトイド:面積π/8=0.392699
正三角形とデルトイドがルーローの三角形より小さな図形であることを指摘したのは藤原松三郎と窪田忠彦でした。
しかし、デルトイドが最小であることを証明することはできませんでした。
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